【論文】A02 内橋 貴之教授の論文がNanoscale掲載されました


Microtubule Self-Healing and Defect Creation Investigated by In-Line Force Measurements During High-Speed Atomic Force Microscopy

C. Ganser and T. Uchihashi

Nanoscale, 2019,11, 125-135

DOI: https://doi.org/10.1039/C8NR07392A

 

 

高速AFM・in-line力計測モードの開発による微小管への欠陥形成と自己修復過程の観察

 

高速原子間力顕微鏡によるイメージング中に任意の位置で力計測を行うことが可能なin-lineフォースカーブモードを開発しました。開発した手法を用いてタンパク質重合体である微小管の局所位置でフォースカーブを取得し、単一欠陥を形成することに成功しました。また、生成欠陥サイズに依存した散逸エネルギーの計測から微小管を形成するチューブリンタンパク質間の結合エネルギーを見積もることが出来ました。この手法は、今後ソフトクリスタルの局所力学特性の計測や局所構造制御に利用することが期待されます。