【論文】A03 小林 範久教授らの論文がNanoscale掲載されOutside Front Cover採用されまし


An improvement in the coloration properties of Ag deposition-based plasmonic EC devices by precise control of shape and density of deposited Ag nanoparticles

Kimura, T. Sugita, K. Nakamura, N. Kobayashi

Nanoscale, 2020, 12, 23975-23983

DOI: 10.1039/D0NR05196A

 

銀析出型マルチカラーエレクトロクロミック(EC)素子は、電圧の制御によって、透明状態から鏡状態、黒状態に加え、金属ナノ粒子の局在表面プラズモン共鳴(LSPR)に基づいたカラーを、単一素子中で可逆に発現できる。電極上に析出する銀ナノ粒子の形態を緻密にコントロールすることで、鮮やかなシアン、マゼンタ、イエロー、グリーンを単一素子中で発現することに成功した。また、有限差分時間領域(FDTD)法による計算から、グリーンを発現させる2つのLSPR帯は、それぞれ、孤立した銀ナノ粒子のプラズモンと、複数の銀ナノ粒子によるプラズモンカップリングに対応する事を明らかにした。