【論文】A03 小林 範久教授らの論文がChemical Communication掲載されInside Back Cover採用されました


Alkyl ammonium ion-induced drastic emission enhancement of Eu(D-facam)3 in 1-butanol

Minami, M. Miyazato, Z. Li, K. Nakamura, N. Kobayashi

Chemical Communications, 2020, 56, 13532-13535.

DOI: https://doi.org/10.1039/D0CC04856A

 

Eu(III)錯体をはじめとした希土類錯体は,その発光の色純度の高さや寿命の長さなどのユニークさから注目されているが,バイオアプリケーションなどに親和性の高いアルコール溶媒中において高強度の発光を得ることは困難であった。本報では,キラルなEu(III)錯体を特定のアルキルアンモニウム塩と相互作用させることで,その発光強度が錯体単体と比較して劇的に(100倍程度)増強することが明らかとなった。さらにそのメカニズムについて種々の光物理測定から解析を行った。