【論文】【共同研究】A01班生越友樹教授、A01班酒田陽子准教授、A02班小野利和助教らの共同研究 成果である論文がCryst. Growth Des.掲載され、Supplementary Cover採択されました


Vapoluminescence Behavior Triggered by Crystal-State Complexation between Host Crystals and Guest Vapors Exhibiting No Visible Fluorescence

T. Ogoshi, Y. Hamada, R. Sueto, R. Kojima, F. Sakakibara, Y. Nagata, Y. Sakata, S. Akine, T. Ono, T. Kakuta and T. Yamagishi

Cryst. Growth Des., 2020, 20・11, 7087-7092

DOI: 10.1021/acs.cgd.0c00982

 

可視光発光を示さないホスト結晶の結晶状態でのゲスト蒸気取り込みによる可視光発光挙動

ピラー[n]アレーンの蛍光は紫外領域にあるため、目視では発光を確認できない。トルエン、パラ-キシレン、アニリン、ジフルオロベンゼン、スチレン蒸気を吸着させたピラー[6]アレーン結晶も、ピラー[6]アレーン由来の紫外領域に蛍光を示し、可視光発光は見られなかった。一方、シアノベンゼン、安息香酸メチル、ジビニルベンゼン蒸気を吸着させたピラー[6]アレーン結晶は、蛍光が可視領域へと変化し、青色発光を示すことが分かった。ピラー[6]アレーン結晶を用いることで、特定の芳香族ゲスト蒸気のみを蛍光発光により検知することができた。