【論文】A01 井口 弘章助教の論文がJournal of the American Chemical Society掲載されました


Porous Molecular Conductor: Electrochemical Fabrication of Through-Space Conduction Pathways among Linear Coordination Polymers

L. Qu, H. Iguchi, S. Takaishi, F. Habib, C. F. Leong, D. M. D’Alessandro, T. Yoshida, H. Abe, E. Nishibori, M. Yamashita

Journal of the American Chemical Society, 2019, 141・17,6802-6806

DOI: 10.1021/jacs.9b01717

 

多孔性配位高分子(MOF)と分子性導体の両者の特長を有する多孔性分子導体(PMC)を初めて合成することに成功しました。酸化還元活性なナフタレンジイミド(NDI)骨格を有する配位子とCd(NO3)2の混合溶液から電解結晶化により得られたPMC-1は、直線状の配位高分子が120°ずつ向きを変えながらNDIコア部位でπ積層構造を形成した多孔性結晶であり、カチオンサイズに依存した固体電気化学特性を示しました。また、A02班の西堀教授との共同研究により、細孔中の溶媒を除くと結晶構造が大きく変化し、室温電気伝導度が104倍も増大することが明らかとなりました。