【論文】A02 後藤 仁志准教授の論文がChirality掲載されました


Computational Chemical Analysis of Ru(II)-Pheox-catalyzed Highly Enantioselective Intramolecular Cyclopropanation Reactions

Yoko Nakagawa, Naofumi Nakayama, Hitoshi Goto, Ikuhide Fujisawa, Soda Chanthamath, Kazukata Shibatomi, Seiji Iwasa

Chirality, 2019, 31, 52-61

DOI: 10.1002/chir.23033

 

Ru-Pheox触媒による高エナンチオ選択的分子内シクロプロパン化反応に対する計算化学解析

Ru(II)-Pheox錯体により触媒された分子内シクロプロパン化反応について、X線結晶構造解析およびDFT計算による安定構造の探索と反応機構の解析を行った。反応の出発構造となるRu錯体の配座探索により、この反応で見られる高いエナンチオ選択性は主生成物を優位に生成する立体構造の安定性に起因することが明らかとなりました。本研究で行った一連の計算技術は、錯体の組成や構造が類似するソフトクリスタルの合成や反応機構の解明に応用することができます。