Enhanced red emissions of europium(III) chelates in DNA–CTMA complexes
K. Nakamura, H. Minami, A. Sagara, N. Itamotoc, and N.Kobayashi
J. Mater. Chem. C, 2018, 6, 4516-4522
DOI: 10.1039/C8TC00255J
近年、DNAと種々の物質を組み合わせ、新しい光・電子材料へ応用を進める研究が盛んにおこなわれています。本研究では、鮭の白子由来のDNAと界面活性剤CTMAの複合体に、強い赤色の発光を示すことで知られるユーロピウム錯体を作用させました。その結果、ユーロピウム錯体がDNA-CTMA複合体中に取り込まれ、発光特性が大きく向上するとともに、DNAの構造に起因した円偏光発光を示すことが明らかとなりました。