【論文】A01班 加藤 昌子教授の論文がCrystal Growth & Designに掲載されました

Updated: 2018年9月12日

Crystal Engineering of Vapochromic Porous Crystals Composed of Pt(II)-Diimine Luminophores for Vapor-History Sensors

Y. Shigeta, A. Kobayashi, M. Yoshida, and M. Kato

Cryst. Growth Des. ,2018, 18(6), 3419-3427

DOI: 10.1021/acs.cgd.8b00130

 

細孔径を拡張した白金(II)錯体結晶の蒸気吸着履歴記録能

蒸気分子が脱離しても安定に存在可能な多孔質構造を有する白金(II)錯体の色による蒸気吸着履歴記録能について、その性質の拡張性を検討すべく、細孔径を拡張した白金(II)錯体を合成しました。その結果、多孔質構造は蒸気分子の脱離に伴い崩壊してしまう一方、その色は構造の崩壊前後で変化しなかった事から、蒸気吸着履歴記録能は保持されている事が明らかとなりました。この挙動は、多孔質構造の崩壊が起こっても一部で白金間相互作用が保持されているためのものと考えられます。