【論文】A03 小林 範久教授の論文がScientific Reports掲載されました


Ultrafast Response in AC-Driven Electrochemiluminescent Cell Using Electrochemically Active DNA/Ru(bpy)3 2+Hybrid Film with Mesoscopic Structures

S. Tsuneyasu, R. Takahashi, H. Minami, K. Nakamura, and N. Kobayashi

Scientific Reports, 2017, 7, 8525.

DOI: 10.1038/s41598-017-09123-2

 

一般的に交流駆動による電気化学発光(AC-ECL)の応答速度は数ミリ秒程度であることが知られています。本論文では、様々な機能性分子と複合可能なDNA膜中へのルテニウム(II)錯体の複合化とその電気化学特性を検討しました。その結果、サブミリ秒以下という従来系では到底達成できなかったAC-ECLの大幅な高速応答化を実現しました。DNA膜中にルテニウム(II)錯体を導入することで、電気化学応答を有するマイクロメートルレベルの凝集体が形成され、それらが微小電極のように機能することで、AC-ECLの高速応答化がなされたと考えられます。