Structure Frustration Enables Thermal History-Dependent Responsive Behavior in Self-Healing Hydrogels
C. Yu, K. Cui, H. Guo, Y. N. Ye, X. Li and J. P. Gong
Macromolecules, 2021, 54(21), 9927-9936
DOI: 10.1021/acs.macromol.1c01461
自己修復ゲルの構造フラストレーションによる熱履歴依存応答現象
生体軟組織は通常、非平衡下で機能を発現したり、ダイナミックな構造転移を示します。対照的に、機能性ゲルは主に静的で平衡状態の構造から構成されています。この論文では両性電解質高分子ゲルをモデル系として、ゲルの非平衡構造転移による新たな動的な機能（高速・非対称な熱応答、濁点制御、回復時間の制御）を示します。この機能は、熱平衡に基づく一般的な熱応答性ゲルとは全く異なります。構造変化は紫外可視光分光、小角X線散乱、粘弾性、力学試験を用いて評価しました。また、2つのコンセプトアプリケーション（熱イメージングとセキュリティペーパー） を示しています。
