【論文】A01 生越 友樹 教授らの論文がChemical Science掲載され、Back Cover採択されました


Pre-regulation of the planar chirality of pillar[5]arenes for preparing discrete chiral nanotubes

S. Fa, K. Adachi, Y. Nagata, K. Egami, K. Kato and T. Ogoshi

Chemical Science, 2021, 12・10, 3483-3488

DOI: org/10.1039/D1SC00074H

 

 

事前に面性不斉を制御したピラー[5]アレーンを基にしたディスクリートなキラルナノチューブ形成

本研究では、初めにピラー[5]アレーンの面性不斉を外部刺激により誘起した。その次に誘起された面性不斉ピラー[5]アレーンをビルディングブロックとし、非共有結合によりナノチューブを形成したところ、事前に誘起された面性不斉は保たれたままキラルなナノチューブを形成した。一方でナノチューブを形成した後に外部刺激により面性不斉を誘起したところ、面性不斉は効率的には誘起されなかった。以上のことから、柱状環状分子であるピラー[5]アレーンの面性不斉を事前に制御した後に、チューブ構造を形成することで、キラルなナノチューブ形成を達成した。