【論文】A03 吉川 浩史准教授らの論文がChem.Commun.掲載されFront Cover採択されました


Reversible control of ionic conductivity and viscoelasticity of organometallic ionic liquids by application of light and heat

Ryo Sumitani, Hirofumi Yoshikawa and Tomoyuki Mochida

Chem. Commun., 2020, 56(46), 6189-6192

DOI: 10.1039/d0cc02786c

 

光と熱による有機金属系イオン性液体のイオン伝導度と粘弾性の可逆なコントロール

Ru含有イオン性液体である[Ru(C5H5){C6H3(OC6H12CN)3}][N(SO2F)2] および[Ru(C5H5){C6H5(OC3H6CN)}][N(SO2F)2]は、UV照射により、イオン性液体から配位高分子もしくはオリゴマーの液体に変化します。また、熱により可逆に元のイオン性液体に戻ります。本研究では、この構造変化に伴い、イオン伝導度と粘弾性が、光と温度で可逆に変化することを見出しました。このようなイオン性液体の光と熱によるイオン伝導性の制御は初めての報告例であり、Front Coverに採択されました。なお、本研究は、領域内共同研究による成果です。