A new design strategy for redox-active molecular assemblies with crystalline porous structures for lithium-ion batteries
K. Nakashima, T. Shimizu, Y. Kamakura, A. Hinokimoto, Y. Kitagawa, H. Yoshikawa and D. Tanaka
Chemical Science, 2020, 11(1), 37-43
DOI: 10.1039/C9SC04175C
リチウムイオン電池用結晶性多孔質構造を有する酸化還元活性分子集合体の新しい構築法
リチウム二次電池の電極材料として、アクセプター分子とドナー分子からなる電荷移動錯体がそれぞれ単一の分子よりも劇的に大きな電池容量と速い充放電反応を示すことを見出した（下図参照）。これは、アクセプター分子とドナー分子が集積した電荷移動錯体結晶中に、リチウムイオンが拡散可能な1次元チャネルができたためと考えられ、今後は様々な有機ドナーおよびアクセプター分子を組み合わせることで、これまで高い特性を示さなかった分子の特性を最大限引き出す新しい手法として期待されると考えている。
プレスリリース
2019.12.2 日刊工業新聞
