【論文】A02 伊藤 准教授の論文がCrystEngComm掲載されFront Cover採択されました


Sequential Halochromic/mechanochromic Luminescence of Pyridyl-substituted Solid-state Emissive Dyes: Thermally Controlled Stepwise Recovery of the Original Emission Color

S. Ito, C. Nishimoto and S. Nagai

CrystEngComm, 2019, 21(38), 5685–5854

DOI: 10.1039/C9CE01037H

 

 

ピリジル置換固体発光性色素の逐次的ハロクロミック/メカノクロミック発光:熱的に制御された元の発光色の段階的回復

複数の刺激に応答するソフトクリスタルに関する研究は近年盛んに行われていますが、二種類の刺激に段階的かつ可逆的に応答する例は限られています。今回、ピリジル基を有するソフトクリスタルを用いて、酸と機械的刺激に段階的に応答するハロクロミック/メカノクロミック発光について検討を行いました。その結果、発光色は酸と機械的刺激によって段階的に長波長化し、加熱すると段階的に元の発光色に戻りました。すなわち、ハロクロミック発光とメカノクロミック発光を直列化することで、加熱温度に応じた二段階の発光色変化を実現しました。