【論文】A03 宮武 智弘教授の論文がLangmuir掲載されSupplementary Cover Art採択されました


Reversible Aggregation of Chlorophyll Derivative Induced by Phase Transition of Lipid

Nishimura, S. Nakayama, A. Horiuchi, M. Kumoda and T. Miyatake

Langmuir, 2019, 35, 22, 7242-7248

DOI: 10.1021/acs.langmuir.9b00586

 

 

クロロフィルは光合成において光捕集やエネルギー変換の機能を果たす大変重要な成分です。光合成生物の中では多くのクロロフィル分子が適切に並べられることによって、高効率な分子間励起エネルギー移動や電子移動を実現しています。すなわち、クロロフィル分子の集積化を弱い外部刺激で制御することができれば、自在にクロロフィル分子の性質や機能を変化できることが期待されます。本研究では、クロロフィルの誘導体を脂質二分子膜の中に組み入れると、その脂質二分子膜の相挙動の変化によってクロロフィルの集積化と光物性が変化することを見出しました。本研究により、クロロフィル分子を取り巻く環境を変えることで、その分子配列を制御できることが示されました。