Mechanofluorochromism of D-π-A Fluorescent Dyes
Y. Ooyama
有機合成化学協会誌, 2018, 76(10), 1024-1041
DOI: org/10.5059/yukigoseikyokaishi.76.1024
D-π-A型蛍光性色素のメカノフルオロクロミズム
D-π-A型蛍光性色素の結晶が磨砕⇔加熱によって色調だけでなく蛍光発光色をも可逆的に変化させることを見出し、本現象をメカノフルオロクロミズム(Mechanofluorochromism: MFC)と名付けました。本MFC特性は磨砕前の結晶状態と磨砕後のアモルファス状態間での双極子間相互作用や分子間π-π相互作用の可逆的な変化に起因していることを明らかにし、MFC特性の発現には5 debye程度の双極子モーメントを有するD-π-A型の色素構造が必要であることを実証しました。