公募班（2020-2021）

刺激応答性金属ソフトクリスタルの開発

研究概要

生体は、分子のナノスケールから個体のメートルオーダーレベルのサイズの範囲にわたる階層構造体である。これにより巨大なシステム（例えば、筋肉）が構築されて、環境に呼応した効率よく複雑な運動を引き起こす。生体より簡単なシステムの自然界の粘土鉱物はナノシート積層構造に由来する機能性（吸着、イオン交換）と水の混合による特別な物性（可塑性や粘性）を併せ持つことが特徴である。自然界の粘土の特有構造に触発されて、本研究では、粘土のような積層構造を模倣しながら、単結晶金属ナノシートの合成から金属ソフトクリスタルの創製及び力学刺激に応答機能性を開拓する。具体的には、二分子層構造を二次元テンプレートとして利用することで、サイズや形状の制御された極薄単結晶金属ナノシートを簡便に合成する方法を開発する。極薄単結晶マイクロスケール金属ナノシートから、実際に手に取って使える自立型積層構造を持つ金属ソフトクリスタル構造体の開発及び機能開拓を行う。

研究業績

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